Book Review
新刊のお知らせ
2026年8月15日
「前向きに考えよう」で、余計に疲れてしまう夜に
落ち込んでいるとき、いちばん効かない言葉は「前向きに考えよう」かもしれません。むしろ、考える力がある人ほど、その一言で二重に疲れてしまう気がします。
前向きになれない自分を責める——という二段構えの疲労は、たいてい夜に襲ってきます。私はそういう夜、無理に上を向くのをやめて、「今日はここまで持ちこたえた」とだけノートに書くようにしています。前進ではなく、持ちこたえ。それでいい日が、人生にはたぶんたくさんあります。
ポジティブは万能薬ではなく、体質に合う人と合わない人がいる薬のようなものかもしれません。合わないなら、飲まなくていい。そう思えるだけで、少し呼吸が深くなる夜があります。