Book review
『反応しない練習』感想と要約|ムダに傷つかないコツ
2026年9月17日

『反応しない練習』感想と要約|ムダに傷つかないコツ
「反応しない練習」を読んで、ムダに傷つくのをやめることにしました。
本の概要(草薙龍瞬『反応しない練習』とは)
草薙龍瞬さんの『反応しない練習』(KADOKAWA)は、仏教の考え方をベースにした“心の取り扱い説明書”。説教くささはなく、日々の実践に落とし込みやすいのが特長です。わたし自身、「なんであの人のあの言葉が今でも気になるんだろう」と悶々とすることが多く、Kindleで手に取りました。
誰のどんな悩みに効くか
職場で誰かの一言にひっかかって、夜まで引きずる。SNSのコメントが頭から離れない。自分でも「気にしすぎ」とわかっているのに、やめられない。——そういう人に向けて書かれた本です。
要点・要約(実践のコツ)
悩みの9割は「判断しすぎ」から
わたしたちは無意識に「あの人は冷たい」「自分はダメだ」と判断を下し続けています。本書はこれを「ムダな判断」と呼び、判断する前に「これは感覚か、事実か」と一度立ち止まることを勧めます。頭で理解するより、「あ、いまわたしは判断してる」と気づくだけで、心の揺れが小さくなる感覚がありました。
承認欲求は「あって当然」と認める
「承認欲求を捨てろ」ではなく、「承認を求める気持ちがある。それで当然」と認めるところから始めます。欲求を否定しようとするから苦しくなる。あるものをあると見つめるだけで、振り回されにくくなるという視点が新鮮でした。
怒りの正体は「自分が正しいという確信」
誰かに怒りを感じるとき、その根っこには「わたしの常識・価値観が正しい」という確信がある、と本書は言います。怒りを消すのではなく、「ああ、いまわたしは“自分が正しい”と思ってるんだな」と見つめる。それだけで、怒りが少しずつほどけていく感覚がありました。
心に残った一節と考察
「人は、自分が見たいように世界を見ている。」
この一文を読んだとき、しばらく本を閉じてしまいました。嫌いな上司を思い浮かべたとき、わたしは「冷たい人」という色眼鏡をかけて見ていたかもしれない。相手が変わらないのに、自分の見方を変えるだけで関係が変わる——そのプロセスが抽象論ではなく、練習として提示されているのがこの本の実用的なところです。
章ごとに「確認する習慣」として具体的な問いかけが設けられていて、読んだ当日から試せます。わたしは「今日、誰かに対してどんな判断を下したか」を寝る前に1つ書くようにしたら、自分のクセが少しずつ見えてきました。
こんな人におすすめ/向かない人
- 人間関係のストレスをなかなか手放せない人
- 「気にしすぎ」とわかっていても止まらない人
- 仏教や瞑想に興味はあるけど、難しそうで手が出なかった人
- 感情のコントロールを「根性論以外の方法」で学びたい人
一方で、「ガッツリ認知行動療法の本が読みたい」という人には、やや物足りないかもしれません。本書はどちらかというと「気づく」ことに重きを置いた一冊です。
今日から試せるミニワーク(私の実践例)
- 今日あった出来事を1つ選ぶ(職場・SNS・家庭など)。
- その場面で浮かんだ言葉を書き出す。
- それは「事実」か「判断」かを分けてみる。
- 「承認を求めていた自分」はいなかったか観察する。
- 怒りがあれば、「自分が正しい」という確信に気づいてみる。
- 寝る前に「今日下した判断」を1つだけ記録し、翌日も続ける。
いずれも数分ででき、読みながらすぐ始められます。
まとめ(読了後の変化と読書時間)
読み終えて実感したのは、「反応しない」は無感覚になることではない、ということ。感じたうえで、振り回されない——その違いがわかってから、毎日が少し軽くなりました。分量も多くなく、1〜2時間で読めます。今日のあなたの「引っかかり」に、効くかもしれません。
📖 草薙龍瞬『反応しない練習』(KADOKAWA)
