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Book review

報連相の伝え方は結論から|ミント『考える技術・書く技術』

2026年9月19日

報連相の伝え方は結論から|ミント『考える技術・書く技術』

報連相の伝え方は結論から——「苦手」だったわたしが学んだ順番

この記事の結論(要約)

  • 伝え方は気合ではなく「構造=ピラミッド原則」で決まる
  • 結論→根拠の順に並べ、常に「So what?(だから何?)」を自問する
  • 同じ種類の情報はグループ化し、論理的な順序で並べる
  • なぜ(理由)の前に、まず何を(結論)を伝える——これで報連相・メール・会議が変わった

誰のどんな悩みに効くか

上司に報告するとき、何から話せばいいかわからなくて、ダラダラと説明してしまう。メールを書くのに時間がかかりすぎる。会議で発言しようとすると頭が真っ白になる。

「頭が悪いわけじゃないのに、なぜかうまく伝えられない」という経験、ありませんか。わたしは社会人になってから何度もそれで悩んできました。

本の概要とピラミッド原則

そのときに読んで、構造が変わったのがバーバラ・ミントさんの『考える技術・書く技術』(ダイヤモンド社)です。外資系コンサルタントの世界で長く読み継がれてきた、論理的コミュニケーションの古典的名著です。伝え方の核となるのが、結論を先に置き、その根拠を後に並べる「ピラミッド原則」です。

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この本で学べること4つ

1. 結論から話すのは、気持ちの問題ではなく構造の問題

「結論から話しましょう」とよく言われますが、なぜそうすべきかを教えてくれる本は少ない。本書は「人間の脳はピラミッド構造で情報を整理する」という前提から出発します。結論を先に置き、その根拠を後に並べるピラミッド原則。これを知ってから、「何を言いたいのか」が自分の中で先に整理されるようになりました。

2. So what?(だから何?)と自問する習慣

文章や発言を作るとき、「で、この情報が伝えたいことは何?」と問い続ける。これが思考の精度を上げます。情報を並べるだけになってしまう人は、この「So what?」の問いが抜けていることが多い。報告書を書くとき、プレゼンを準備するとき、常にこの問いを持つようになってから、自分の発言が変わりました。

3. グループ化と順序を意識するだけで、話が整理される

話がぐちゃぐちゃになる原因の多くは、関係のない情報を同じレベルで並べてしまうことです。本書は「同じ種類のものをまとめ、論理的な順序で並べる」というシンプルな原則を繰り返し教えてくれます。実践すると、メールの構成が変わり、報告の時間が短くなりました。

4. なぜを説明する前に何をを伝える

日本語では「理由→結論」の順で話しがちです。でも相手が知りたいのはまず「結論」。理由は「なぜそうなのか」を確認するためのもの。この順番を意識するだけで、「で、結局どういうこと?」と返される回数が減ります。

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実務でどう変わったか(報連相・メール・会議)

  • 報連相:結論→要点→詳細の順で整理でき、報告の時間が短くなった
  • メール:見出しと段落のグループ化で構成が明確に
  • 会議:So what? を先に言うことで、発言の芯がぶれなくなった

心に残った一節

読み手が知りたいのは、あなたが調べたことではなく、あなたが考えたことだ。

これを読んだとき、自分の報告書の問題がわかりました。調べた情報を全部並べていた。でも上司が聞きたいのは「だからどうすればいいか」。情報の量より、考えの質が問われているんだということを、この一文で理解しました。

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こんな人に薦めたい

  • 報連相・プレゼン・メールで「伝わらない」と感じている若手社会人
  • 「頭の整理が苦手」「話が長い」と言われたことがある人
  • 会議で発言する前に緊張してしまう人
  • 論理的思考を「概念」ではなく「実践的な型」で学びたい人

読みやすさについての正直な感想

正直、読みやすい本ではありません。訳文が少し固く、図も多い。でも「伝え方の型」を一度体得すると、仕事の質感がはっきり変わるので、投資する価値はあります。

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最後に(今日からできる一歩)

「うまく伝えられる人」は才能があるのではなく、構造を知っているだけかもしれません。型を一つ持っておくだけで、怖さが減ります。まず「結論から話す」を今日一日だけ意識してみてください。

📖 バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』(ダイヤモンド社、山崎康司訳)