Book review
スマホ脳 レビュー・要約|集中力が続かない理由と対策
2026年9月11日

スマホを置いて集中しようとするたび、10分でまた手が伸びる——。意志の弱さを責める前に。アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)の要約・レビューです。
スマホ脳とは(アンデシュ・ハンセン/新潮新書)
スウェーデンの精神科医が脳科学の知見から、「なぜ私たちはスマホを手放せないのか」を解き明かす一冊。スマホ依存や集中力・睡眠の乱れに悩む人に向けて、仕組みと対処のヒントを提示します。
この悩みに効くか
仕事や勉強に集中できず、気づけばSNSを開いている——そんな自分に嫌気がさしている人へ。本書は、行動の裏側にある脳のメカニズムを示し、意志の問題だけにしない視点を与えてくれます。
本書で学べること(要点)
- スマホは「不安」を利用して私たちの注意を奪うよう設計されていること
- ドーパミンは「報酬」より「報酬への期待」で分泌される仕組み
- スマホが近くにあるだけで集中力と記憶力が落ちるという実験結果
- 睡眠の質を下げるブルーライトと通知の関係
読みどころ・気づき
衝撃だったのは、スマホを別室に置いた学生の方が、机の上に伏せて置いた学生よりテストの点が高かったという研究。「見なければいい」では足りない。存在するだけで脳の一部が「気にする」ために使われてしまうのです。
意志が弱いのではなく、そもそも抗えないように作られている。この事実を知るだけで、自分を責める気持ちが軽くなります。
試してよかったシンプルな対策
- 寝室にスマホを持ち込まない(就寝前・起床直後のドーパミン刺激を避ける)
- 机の上に置かず、可能なら別室に置く(存在自体が集中力を下げる研究に基づく)
仕組みを知れば、対策は驚くほどシンプルにできます。
こんな人に薦めたい
スマホ依存を意志だけで断とうとして失敗した人。集中力の低下や睡眠の質に悩む会社員・学生。
読了後、私はまずベッドにスマホを持ち込むのをやめました。小さな環境調整だけでも、集中や睡眠の体感は変わります。
